石川県小松市 團十郎芸術劇場うらら

令和6年度優秀映画鑑賞推進事業

懐かしの映画上映会

2025年2月8日(土) - 2025年2月9日(日)

時間

2月8日(土)

①「生きる」

開場10:00 上映開始10:30

②「隠し砦の三悪人」

開場14:00 上映開始14:30

2月9日(日)

①「用心棒」

開場10:00 上映開始10:30

②「天国と地獄」

開場14:00 上映開始14:30

会場
大ホール

「生きる」

1952年 東宝

白黒/スタンダード/モノラル/143分

脚本・監督 黒澤明

出演 志村喬、小田切みき 他

(解説)

それまで無気力に生きてきた一人の役人が、死という絶対的なものを目前にして、自分を見つめ直し、人間としての尊厳をとりもどしていく姿を描いた作品で、主役を演じた志村喬の〈ゴンドラの歌〉が感動的。胃癌であると知った男は、夜の街をさまよっては見知らぬ男と暴飲に明け暮れるが、部下の言葉により生き方を変えはじめる。映画の途中で場面が突然男の通夜へと変わり、参列者の回想により、男のそれまでの行動が断片的に描かれるという、特異な物語構造も注目を集めた。第4回ベルリン映画祭でのベルリン市政府特別賞受賞や、「キネマ旬報」ベストテン第1位など国内外で高い評価を得た。黒澤明と脚本家の小國英雄が初めて組んだ作品でもある。

 

「隠し砦の三悪人」

1958年 東宝

白黒/シネマスコープ/モノラル/138分

脚本・監督 黒澤明

出演 三船敏郎、上原美佐 他

(解説)

時は戦国時代。隣国との戦いに敗れた秋月家の侍大将(三船敏郎)は、姫を守りながら、軍用金を手に敵中突破を図ろうとしていた。同盟国に脱出するためである。二人の百姓を狂言まわしに使い、お家再興にまつわる宝探し、敵中横断にともなう追っかけなどを盛りこんだ作品。襲いかかるさまざまな難関、手に汗握るスリリングな場面が連続する。そのようなシチュエーションをいかに面白く組み立てるかに脚本家の菊島隆三、小國英雄、橋本忍の三人と黒澤明は大いに知恵を絞ったという。観客を決して飽きさせないという決意がうかがえるシナリオである。この映画が製作された1958年は、映画館入場者数が史上最高の11億2745万人を数えた年である。この時、映画は文字どおり大衆娯楽の王者であり、そしてこの作品は、まさにその記念すべき年にふさわしい作品であった。「キネマ旬報」ベストテン第2位。1959年ベルリン国際映画祭監督賞、国際映画批評家賞を受賞。

 

「用心棒」

1961年 東宝=黒澤プロダクション

白黒/シネマスコープ/モノラル/110分

脚本・監督 黒澤明

出演 三船敏郎、仲代達矢 他

(解説)

ダシール・ハメットのハードボイルド小説『血の収穫』を大胆に翻案、西部劇の手法を取り入れながら、三船敏郎演じる浪人の痛快無比な姿を描いた黒澤明による大ヒット時代劇。舞台は上州、かつて絹市で栄えた宿場町は、清兵衛一家と丑寅一家との抗争で、無法地帯と化していた。そんな宿場に流れ着いた凄腕の浪人、自称・桑畑三十郎は、両家の親分に自らを用心棒として売り込む…。撮影は、東宝撮影所横の農地に巨大なオープンセットを建て、『羅生門』(1950年)以来の黒澤組となった宮川一夫キャメラマンが、複数のキャメラと望遠レンズを駆使し、シネマスコープの画面を意識した見事なフレーミングで、比類のない娯楽活劇に仕立て上げた。海外でも評判を呼び、盗作騒ぎも起きた『荒野の用心棒』(1964年、セルジオ・レオーネ監督)は、主演クリント・イーストウッドをスターへと押し上げるとともに、イタリア製西部劇(マカロニ・ウェスタン)のはしりとなった「キネマ旬報」ベストテン第2位。

 

「天国と地獄」

1963年 東宝=黒澤プロダクション

白黒/シネマスコープ/モノラル/143分

脚本・監督 黒澤明

出演 三船敏郎、仲代達矢 他

(解説)

この作品は、アメリカの推理作家エド・マクベインの「キングの身代金」を映画化したものであるが、連れ去る子供を取り違えたとしても、その犯人の脅迫は成立するとのヒントを借りただけで、ほとんどのトリックは黒澤をはじめとする脚本家たちのアイディアである。この映画のクライマックスは二つある。一つは特急こだまのトイレの窓から身代金の3000万円を投げ出す場面。これは実際運行される車両を借り切って、数台のカメラで同時間に撮影された。もう一つは、極刑を課すために犯人を泳がせ、新たな殺人現場におびき出す場面である。『用心棒』(1961)や『椿三十郎』(1962)で、これまでの時代劇にはなかった迫力を演出した黒澤であったが、この作品でも、サスペンス映画に斬新な演出を試みている。〈天国〉に住む富豪と対照的に〈地獄〉に住む青年医師を演じた山崎努は、文学座の新人俳優であったが、この作品で一躍注目を浴びた。「キネマ旬報」ベストテン第2位。

公演情報

日程2025年2月8日(土) - 2025年2月9日(日)
会場大ホール
時間

2月8日(土)

①「生きる」

開場10:00 上映開始10:30

②「隠し砦の三悪人」

開場14:00 上映開始14:30

2月9日(日)

①「用心棒」

開場10:00 上映開始10:30

②「天国と地獄」

開場14:00 上映開始14:30

料金

[全席自由・税込]1作品・500円

チケット購入
  • 團十郎芸術劇場うらら 0761-20-5501(10:00〜18:00/水曜休館)
  • アピタ松任店Tioプレイガイド
主催・後援

主催 石川県小松市團十郎芸術劇場うらら・小松市 国立映画アーカイブ

特別協力 石川県小松市團十郎芸術劇場うらら・小松市・文化庁・一般社団法人日本映画制作者連盟・全国興行生活衛生同業組合連合会・株式会社KADOKAWA

 

お問い合わせ

石川県小松市團十郎芸術劇場うらら 0761-20-5500(9:00〜18:00/水曜休館)

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