1963年 東映(東京)(白黒/シネマスコープ/モノラル/110分)
脚本:鈴木尚之 監督:沢島忠
出演者:渥美清、三田佳子、南田洋子
作品紹介
自ら「珍顔」を名乗り、戦後の落語界で爆発的な人気を誇った風変わりな落語家、三遊亭歌笑(1917~50)の短い人生を描いた東映作品。歌笑を演じた渥美清にとって、この映画は『拝啓天皇陛下様』(1963)やアフリカを舞台にした『ブワナ・トシの歌』(1965)と並んで「寅さん」以前の代表作と言えるだろう。監督の沢島忠は東映の中でも新しい世代に属し、中村錦之助(後に萬屋錦之介)主演の時代劇「一心太助」シリーズ(1958~63)など、フットワークの軽い演出で知られる。実在の歌笑はナンセンスな笑いを得意としたことで知られたが、沢島監督はあえてこの落語家の生涯を、滑稽な笑いばかりでなく、夫婦愛を軸にそこはかとない哀しみを込めて描いている。やがて名作『飢餓海峡』(1964)を執筆することになる脚本家鈴木尚之や、数々の黒澤明作品に音楽を提供した作曲家佐藤勝など、スタッフ陣の豪華さでも注目に値するだろう。
公演情報
日程 | 2020年2月23日(日) |
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会場 | 大ホール |
時間 | 開場10:00 上映開始10:30 終了予定12:20 |
料金 | 【全席自由・税込】 500円(1作品につき) |
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主催・後援 | 【主 催】こまつ芸術劇場うらら・小松市/文化庁/国立映画アーカイブ |
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