石川県こまつ芸術劇場うらら

石川県こまつ芸術劇場うらら

令和4年度優秀映画鑑賞推進事業

「懐かしの映画」上映会

2023年2月25日(土)

⾒るものを惹きつけて⽌まない異端のヒーローたち。シリーズ化やリメイクにより、時代を超越するキャラクターの作品を紹介。

時間
  • 2月25日(土)上映開始10:30「次郎長三国志」
  • 2月25日(土)上映開始14:00「網走番外地」
  • 2月26日(日)上映開始10:30「沓掛時次郎 遊侠一匹」
  • 2月26日(日)上映開始14:00「人生劇場 飛車角と吉良常」

 ※開場は上映開始の30分前

会場
大ホール

2月25日(土) 10:30上映開始 「次郎長三国志」

制作年:1963年、監督:マキノ雅弘、制作:東映、時間:102分、出演:鶴田浩二、松方弘樹、佐久間良子

講談や浪曲など大衆芸能の世界で広く知られている幕末の博徒、遠州清水港の次郎長とその子分たちの活躍を描いた痛快時代劇。監督のマキノ雅弘は1952年から54年にかけて『次郎長三国志』(東宝)9部作を作っており、次郎長ものの決定版との評価が高い。東映のこの作品はそのリメイク版にあたり、4部作として製作されている。1920年代半ばに監督デビューしたベテラン、マキノ監督にとっては手慣れた素材であり、流れるような巧みな演出で男意気の世界を作り出している。東映が時代劇から任侠映画へと比重を移しつつあった時期でもあり、次郎長(鶴田浩二)、大政(大木実)、法印大五郎(田中春男)、関東綱五郎(松方弘樹)、桶屋の鬼吉(山城新伍)、増川仙右衛門(津川雅彦)、森の石松(長門裕之)という布陣は、そのまま大正時代劇ともいえる任俠映画の中核をなしていく。

2月25日(土) 14:00上映開始 「網走番外地」

制作年:1965年、監督:石井輝男、制作:東映、時間:91分、出演:高倉健、丹波哲郎、田中邦衛、嵐寛寿郎

日本における映画観客数は1958年をピークに下降線をたどってゆき、時代劇映画の人気も徐々に陰りが見えはじめた。1963年、時代劇王国を築いていた東映は、時代劇からやくざ映画への転換を試み、やくざの意地や義侠心を描いたヒット作を次々と生み出して全国の若者たちを熱狂させた。なかでも高倉健は、「日本俠客伝」シリーズや「昭和残俠伝」シリーズをはじめ、数々のヒット・シリーズに主演して時代の寵児となる。本作は1965年から1972年の間に計18作が製作された「網走番外地」シリーズの第1作。極寒の網走刑務所に収監中の橘(高倉)は、妹や病身の母に再会することを夢見ながらまじめに服役しているが、悪辣な囚人仲間にそそのかされて脱獄計画に巻き込まれてしまう。橘の更正を手助けする保護司役の丹波哲郎、「アラカン」の愛称で人気を博した時代劇の大御所・嵐寛寿郎、そして個性的な演技で脇を支える田中邦衛など、魅力的な俳優たちの競演も見所。

 

2月26日(日) 10:30上映開始 「沓掛時次郎 遊侠一匹」

制作年:1966年、監 督:加藤泰、制 作:東映、時間:90分、出演:中村錦之助、池内淳子、渥美清

大衆文学の雄である長谷川伸の諸作品は「股旅映画」の原作となっているものが多い。この「沓掛時次郎」も戦前からたびたび映画化されており、異題も含めて8本の作品を数えることができる。中でも、戦後では4作目に当たるこの作品は、屈指の名作として知られているものである。気のいいやくざ、身延の朝吉(渥美清)、やくざ志望の若者、昌太郎(岡崎二朗)のエピソードや迫力ある殺陣シーンなどに「やさしさと怒りの世界」と評される加藤泰監督独自の世界があらわれている。当初加藤は脚本家(鈴木尚之、掛札昌裕)による、原作には登場しない人物の設定に戸惑ったともいわれているが、この二人の存在が物語をより陰影の深いものにしているといえるだろう。彼は「時代劇映画の巨匠」と言われた伊藤大輔の門下、大衆的な物語を特徴的なロー・ポジションで撮影し、豊潤な映像世界を作り上げた。主演の中村錦之助は、1950年代半ばから東映時代劇で活躍した大スター、幅広い芸域と鮮やかな口跡で数々の名作に出演している。

2月26日(日) 14:00上映開始 「人生劇場 飛車角と吉良常」

制作年:1968年 、監督:内田吐夢、制作:東映、時間:109分、出 演:鶴田浩二、高倉健、辰巳柳太郎

尾崎士郎の名作として知られる「人生劇場」のうち、特に「残俠篇」に焦点を絞って、巨匠内田吐夢監督が演出した作品である。青春の悩み、男女の愛憎、男の侠気、巡り会いなどを描いたこの小説は、きわめて映画的な題材であり、これまでにも14回にわたり映画化されている。内田自身もすでに1936年に『人生劇場・青春篇』を発表、評価を得て、その年の「キネマ旬報」ベストテン第2位を獲得している。題材としては2回目の挑戦であったが、中心となるのは青成瓢吉や彼をとり囲む文学の世界の人間たちではなく、飛車角や宮川、吉良常といった侠客たち、おとよ、お袖といった底辺を生きる女たちである。本作の製作された時期、「任侠映画」と呼ばれる一連の作品群が量産され、大衆的な人気を集めており、この作品もその一本として企画されたものである。とはいえ、個々の演出は力感と格調にあふれており、ラストシーンに立ちのぼる霧などに付加されたイメージは内田作品以外の何ものでもない。今からふりかえれば、鶴田浩二、若山富三郎、藤純子、高倉健などこのジャンルにおいて一時代を画した俳優たちが、そろって出演している点も意義深い。「キネマ旬報」ベストテン第9位。

公演情報

日程2023年2月25日(土)
会場大ホール
時間
  • 2月25日(土)上映開始10:30「次郎長三国志」
  • 2月25日(土)上映開始14:00「網走番外地」
  • 2月26日(日)上映開始10:30「沓掛時次郎 遊侠一匹」
  • 2月26日(日)上映開始14:00「人生劇場 飛車角と吉良常」

 ※開場は上映開始の30分前

料金

9月29日(木)10:00〜販売開始

【全席自由・税込】500円/1作品

チケット購入

こまつ芸術劇場うらら TEL 0761-20-5501(予約専用番号/10:00〜18:00)

石川県立音楽堂チケットボックス

主催・後援

【主催】こまつ芸術劇場うらら・小松市・国立映画アーカイブ

【特別協力】文化庁 (社)日本映画製作者連盟 全国興行生活衛生同業組合連合会 松竹(株)

お問い合わせ

こまつ芸術劇場うらら TEL 0761-20-5500(9:00〜18:30/水曜休館)

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